(あかり)「先輩、やっぱり看護師として働くって大変ですね・・・。学生の時と違ってお休みが決まってるわけでもないし、休みを取りたい日に確実に取れるっていうわけでもないし・・・。」
(先輩)「そうね、特に病院や施設で働く看護師はシフト制だから、平日にお休みになることが多いわね。でも、休みたい日に休み希望を出すことはそんなにできないことでもないのよ?」
『有給休暇が取れない・・・』
『休みの希望も出せない・・・』
『休みの希望を出したは良いが誰かとかぶって結局ダメっていわれる・・・』
看護師は休みが取りずらいというのはいつになっても消えない悩みです。特に有給休暇の申請については、触れるのもタブーという病院もあり何のための有給休暇なのかさえわからなくなってしまいます。
米国の統計によると、連続して5日間以上休まなければ、肉体的精神的な休暇の効用がないとされています。しかし、看護師の休暇は5日以上連続で取るということは難しく、なかなか希望も出せないのが現状です。
看護師の有給消化率の実態
雇用側に有給休暇を申請した場合、休暇日の変更は可能ですが休み自体を拒否することができないと法律でも明記されています。しかし、現状では看護師の有給取得率は50%を割り込んでいるというデータもあります。多くの病院で有給申請するどころか、休みの希望も出せずに消滅してしまうという事態になっているのです。たいていの看護師は、毎年3月になると法律で決められている有給休暇のほとんどを捨てられてしまっているのです。
有給休暇を無駄にしないために
『有給休暇は取れないものだ』と思っている方、それは間違いです。有給休暇は法律で定められた私たちの当然の権利。取れないなんて本来あってはならないのですが、看護師の職場は激務に加えて一手不足なのが現状です。なかなか有給休暇の申請もしずらいものです。
それでも、一番大切なのはあなたの心と体です。しっかりお休みの取れる職場の方が良いに越したことはありません。休暇の取りやすい病院に転職するのも一つの手ですね。
転職サイトの担当者に相談する
まず、転職サイトに登録し希望を伝える時に『希望の休日日数』について聞かれます。この時希望の休日数を伝えるとともに、『有給休暇の取得率が良いところ』という条件も加えてみましょう。職場によっては有給取得率100%!というところもあり、しっかりお休みを取れる職場もあるのです。転職サイトの担当者はそういった情報も仕入れているため、希望に合った職場を紹介してくれます。せっかく転職する機会なので、お休みの希望もしっかりと入れて良い職場に転職したいものです。
肉体的、精神的な疲労は看護師の医療事故のリスクを高めます。看護師ならだれでもが持つ医療事故の不安をなくすためにも、有給休暇をしっかりとれる医療現場で働きたいものです。そのためにも、転職サイトを活用し、担当者に相談することで有給取得率の高い病院を探してみましょう。
(あかり)「有給取得率100%?!なんて素敵な職場何でしょう・・・。しっかりと看護師が気持ちよく働ける環境を提供してくれているところがあるんですね!これは転職サイトを活用して担当者に聞いてみないとなかなかわからないところですもんね。」
(先輩)「そうね、求人情報誌なんかにも有給取得率なんてなかなか書いていないからね。しっかり担当者に聞きだすことが大切よ。」